ディスプレイ戦争 Display War 2003 5 22

 昨今の新聞報道を見ていると、
テレビやパソコンのディスプレイのトレンドは、
ブラウン管ディスプレイが、あの恐竜のごとく消えゆく運命になっている。
 次のディプレイは、普及型が、液晶ディスプレイになりそうである。
 そうすると、ポスト液晶ディスプレイとして、
次世代ディプレイはどうなるか、これがはっきりしない。
 一番有力なのが、プラズマディスプレイであるが、
強力なライバルになりそうなのが、有機ELディスプレイである。
有機ELディスプレイは、ブラウン管ディスプレイと液晶ディスプレイの両方の長所を持っている。
さらに伏兵となるのが、無機ELディスプレイだろう。
有機ELディスプレイと無機ELディスプレイの戦いも、おもしろいものになる。
 世界的に見れば、携帯電話、パソコン、サーバーでは、日本は負けてしまったが、
ディスプレイ戦争に勝てば、また世界のトップに立てることになる。
 また、燃料電池という分野もある。
ノートパソコン用の燃料電池も実用化されつつあるが、
携帯電話用の燃料電池だって、そのうち実用化される。
 さて、ブラウン管ディスプレイは、レトロなクラシック趣味なものになりそうである。
しかし、高性能なブラウン管ディスプレイを使う筆者としては、文句も言いたくなる。
高性能なブラウン管ディスプレイの高度な発色を、他のディスプレイはできるか。
そもそも、白色だって、たくさんある。
5000Kの白色、6500Kの白色、9300Kの白色という具合に、白にも色温度がある。
他のディスプレイは、よく知らないが、このような色温度の管理ができるのでしょうか。

 ある水晶発振器の大手会社を日本の大企業が完全子会社化するという報道があった。
人工水晶は、有望な分野である。
ある企業広告で、「すべてを見通す水晶玉」というコピーがあり、
まるで水晶が占いの道具のように扱っているが、もっと水晶を科学的に見るべきである。
どうも水晶を占いの道具とみて、後はそれで思考停止となっている。
何事も、科学するということが重要である。
 近代の科学は、少し道に迷っている。
理性的でないものは、科学的でない。
だから研究しない。
これでは、自分で自分の首を絞めているようなものである。
本来、科学とは、自然界のあらゆる分野を対象とするのが科学の使命である。
それなのに、理性的でないものは、科学的でないと決めつけて、
科学を小さい部屋に閉じこめてしまった。
 本来の科学が、単なる箱庭の科学となってしまった。
どうして、いつのまにか、このような「すり替え」が起きたのか。
大昔の科学者は、自然界のあらゆる現象に科学の目を向けていた。
 さて、投資家の朝は忙しいでしょう。
朝、新聞を読むと、あわてる。今日の投資戦略を見直す必要に迫られる。
投資家にとって、朝を制する者は、市場を制する。
これは、他のビジネスでも同じでしょう。
朝、歴史は作られる。